遠近両用のレンズって見た目には分からんけどこんなふうになっとるんです。
おはようございます、こんにちは、こんばんは。
駅南市 オプティカル和光の杉本です。
今日は 早朝のワン散歩の時から空模様はどんよりとした曇り空。
気温の方はというと、昨日の夜からやけど 秋らしくないあんまり冷やっこさを感じん
そんな気温状態です。
さて、早速本題に入りましょか。
今日は久しぶりに ガラスレンズでの遠近両用のご注文が入ったけん
そのを題材に遠近両用レンズの説明をしてみよかね。
昔、おじいちゃん、おばあちゃんの掛けとった遠近両用メガネは
レンズの下の方に1本筋が入って 上と下に分かれた小窓の付いた
2重焦点っていうのが主流やったけど今は境目はなくてぱっと見
普通のメガネのレンズにしか見えんのけやけど
これが実際にはレンズの中でかなり複雑に度数が付いとるんです。
その様子を 画像を使ってちょっと見てもろたらええかなと思います。
レンズ工場から届いたレンズには必ず遠近両用レンズの水平ラインと
遠く用、近く用の光学中心が分かるようにペイントがされとるんです。
ただ、このペイントも製造ライン上で流れ作業的にペイントされとるんで
申し訳ないけど私はこれを信用してないんや。
一度このペイントは私は完全に消し去ります。
で、消し去った後にもレンズ面にはちょこんちょこんと丸い隠しマーク
というのが必ずついとるんです。
このレンズについとる隠しマークのところをマジックで印をして
各メーカーから出されとる復元チャートっていうもので
レンズの光学中心とか水平ラインとかを全部自分なりに割り出すんです。
その後、復元した印を元にして加工を進めていくんです。
それで、レンズの加工に入る前に必ずやっておく事がひとつ。
これは遠近両用に限らずメガネ全般なんやけど
必ずプレフィッティングという掛け具合の調整をしておきます。
その後、お客さんの瞳孔中心がレンズのどこに来るかっていうのを確認します。
うちは遠近両用の場合ミラーテストという方法で遠くを見るときの目の中心
近くを見るときの目の中心、 これをを必ず確認して、その確認した 目の中心位置に合わせて
レンズの中心がきちっと合うように加工していきます。
(ミラーテスト)
今回のご注文のレンズは 硬いガラスレンズなんやけど
それでもレンズのサイズ調整っていうのをきちっとしとかんと
いくら硬いガラスレンズでも歪みっていうのは発生するんやで。
(レンズサイズ調整中)
その歪みがきついと、ちょっとした衝撃で割れやすくなったり
フレームの方に負担が大きくなってフレームが破損したりするんやで😱
(更に調整)
(調整完了画像が撮れてなかった)😥
そういったことの原因にもなりかねんので、歪みが出んように
レンズサイズの調整をきちっとしながら加工を進めてって
レンズの隠しマークの水平や中心位置のズレがないかを確認したら終了です。
全ての確認が終わったら、メガネの歪みや各部のネジの締まり具合等の
最終確認をしてから綺麗に拭きあげたらケースに収めて終了。
ざっと、こんな感じで作っとるのが伝わればオケー🙆
最後まで読んで頂きありがとうございました。