レンズはええのを入れといてくれ!これ、よく言われるんですけどちょっと待ってね。

こんばんは

今週は寒さが小休止?
それとも春近し?
と思わせるように日中は過ごし易い
気温になとるけど
やっぱり夕方近くからは気温がヒューンと
さがって寒くなる
皆さん気温差に気をつけましょうね!

さて、毎日お客さんと接しとると
”レンズは目の為にもええのを入れてくれ!”
女性はもっと優しい言い方されますよ(^^)
って、よく言われるんですわ

? ? ?
何を基準にええのとそうでないのとを
分けるんやろね?
お客さんの場合は間違いなく
値段の高い物なんだわな

しか~し、
値段の高いのがその方にとってほんまにええものか?

違います!
レンズの値段は薄いか厚いかや
レンズの設計やコーティングで上下するんですわ

今日はコーティングと設計の話しはちょっと横に置いといて
厚みでの違いをちょこっと

メガネでレンズの厚みって薄くて軽い方が
当然ええのは分かっとるけど
皆が皆、超薄型レンズや最薄レンズが必要か?
って言うたら、そんなことは無いんです

度数の弱い方が超薄や最薄にしても
メリットよりもデメリットの方が多いかも

レンズを薄くする為にには
光を曲げる力(屈折率)を強くせんとあかんのやけど
屈折力を強めるために材料の中に
ガラスなら鉛、プラスチックなら硫黄分の含有量を
多くせんといかんのやわ

そうするとレンズは薄くなるけど重量は重くなる
傾向になってしまう訳よ
更にプラスチックレンズの場合は
割れにくいのが特徴やのに薄くなるにしたがって
もろさが出て来るんです

一方ガラスレンズは軟らかさが出るんです

この画像を見てもろたら分かると思うけど
このレンズはプラスチックレンズの最薄レンズ↓

(強度近視のお客さんのレンズ)

手とレンズにべったり付いたものが硫黄分
普通の薄型ならこんな事にはなりません

その他にもレンズが薄型、超薄型、最薄となるにつれ
素材の影響で明るさも低下すんのよ
つまりお安いレンズの方が明るく見えるんやで

だから度数やフレームとかの
諸条件を考えてどの素材のレンズを使うかを
我々プロが選択してあげんといかんのやわ

素人さんに知識が無いことを逆手にとって
何でもかんでも薄いの薄いのって
言うメガネ屋さんは. . .?やね

値段が安いレンズが悪レンズって事は
決してありませんよ!(普通のお店は)

ちょっと大雑把な書き方やけど
消費者の方に分かってもらえるように書いたつもりやけど

伝わったかな~?