眼はふたつ、耳もふたつ。レンズはふたつ、補聴器はひとつ?ふたつ?

今日は朝から晴れてくれたけど

気温はやや低めで

風があるぶん寒く感じてしまう

そんな今日の碧南

昨日に引き続き補聴器の話し

聞こえの相談でよく聞かれることに

”補聴器は悪い方の耳につけるんやろ?”

”いいえ、お勧めは両耳ですよ”

さて、なんで両耳か?

人間の感覚器の中で眼と耳だけが

ふたつづつありますよね。

それは、見る事と聞くことで

距離と方向を正確に感じ取る必要があるから

なんです。

想像して下さい。道路を横断する時の状況を。

車がどっちから来るんか、どれぐらい離れとるんか

眼と耳の両方で情報を得て脳が判断しとるんです。

例えば、右耳だけに補聴器を着けた人が居ます。

車が左から迫って来てます。

しかし、この方の左耳は聞こえの悪いまま

でも右の耳には補聴器があります。

当然右耳の方が車の走行音やエンジン音が

しっかり聞こえますよね。

これによって、車の存在は右方向だと

誤った認識をすることがあるんです。

両耳装用のいい点は

① 音の方向感・立体感が良くなる

②明瞭感が良くなって聞き取りが楽になる

③片耳装用よりも補聴器のボリュームを

抑えられるので疲れが少なく自然に聞こえやすい

④雑音が多い中での会話が聴きやすくなる

逆に悪い点は

①補聴器価格が倍になる

②電池の消費も倍になる

③慣れるまで耳詰まり感が強い

④慣れるまで自分の声が響きやすい

③と④は装用練習していくと慣れが出来て

気にならなくなります。

どんなに高額な補聴器でも若い時のような

聞こえが100%戻るわけではありません。

補聴器と言う器械なので、正しい使い方を守って

器械を使いこなせるように練習が必要です。

そして生活の質を上げて欲しいのです。

補聴器を受け取ったその日から

いきなり調子が良いわけではありません!

少しづつ練習をかさねて、補聴器に慣れる必要があります。

練習をしながら補聴器そのものの微調整も必要です。

つまりお渡しした日からお店との二人三脚がスタートします。

使われる方の生活環境に合うように調整が必要ですから

その点はご理解下さい。

今日はここまで

つづきがあるかな.  .  .  .  .(^^)