遠近両用レンズの加工
今日は朝からず~っと
どんよりした曇り空
よって陽射しはないけど
寒さは感じへん
そんな今日の碧南
えぇ~と、遠近両用レンズの加工の
話しをしてみようかな
遠近両用レンズは届いた状態では
レンズ表面にレンズの中心と水平が
分かるようにペイントされてんのな
しかし、このペイントがズレとることが
ちょくちょくあんねんな
なので私はどのメーカーのレンズでも
絶対にこのペイントを消してます
(TOKAI レゾナスHX-MT 累進帯13mmのレンズです)
こんなんしたらレンズの中心も水平も
分からんようになるやんか!って思うやろけど
ちゃんと復元が出来るように
隠しマークっちゅうもんがあるんですわ(^^)
この隠しマークはさすがに画像で
見せられんぐらい薄いマークなんやわ
レンズに ○ い印があるんやけどこれが隠しマーク
ここにマジックで点を付けて
メーカーのチェックマークシートに乗せたら
中心位置と水平が復元出来るようになってんねんな
Rが右レンズ Lが左レンズ
+の印が遠くを見る時のレンズ中心
上の大きめの ○ は遠くを見る時のレンズ度数を
測定する場所
したの小さめの ○ は手元の文字を
見たりする近方用の度数がある場所
ね、遠近両用レンズの近くを見る為の
度数が入っとる窓の大きさは直径で約1cmぐらい
こんなチッコイ所を通して見るわけやから
ズレがあったら見えにくくなってまうんで
慎重にやります(遠近両用に限らんけどな)
加工機に表示されとる
レンズの型に合わせたら出来上がった時の
レンズの中心位置がわかるやろ
+印から下の小さめの○に向かって
ズーム式に度数変化して行くのが
遠近両用の仕組み(説明が簡単すぎるか?)
全ての確認が終わったら加工やな
加工機にセットする為の治具をつけてから
加工機にセットして
スタートスィッチ押したら ウィーーーーーン ガァーーーーー
出来た
面取りしてフレームに入れたら完成ーーーーー!
とはいきまへん
ここからが最後の仕上げ段階
加工機で削っただけやったら
レンズに歪みがバンバンに入ってるやろ
このままお渡ししたらお客さんは
頭痛や眼の疲れ、気持ち悪さとかに
悩まされる事になってしまう
こんなんはプロの仕事とは言えん!
ちまちまと手摺り機でサイズ調整をすんねん
削っては枠入れして歪み確認
この繰り返しで丁度ええサイズにしたら
ほ~らこの通り
やっと快適に使える状態になった(^^)
同じ作業を左レンズもやって
最後に中心位置と水平を確認
これでレンズの加工は終了
加工の段階に至るまでと
加工の後にもまだまだやってるんやけどな
毎日こんな風にメガネを作ってますのんや
絶対に手抜きなんかせんで
しっかり作ってるんで
大切に大切に使っておくれやす
片手での掛け外しなんか絶対やめてよ!
本日は 以上です。